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東海愛知新聞

研さん積んだ力作

岡崎市美術館
23日まで写真展と日本画展

岡崎市美術館で18日、岡崎美術協会写真部会(成瀬義広会長)の第34回写真展と、日本画を学ぶ「あやの会」(仲美恵子代表)の第12回作品展が始まった。長年創作活動に関わる会員が多く、研さんを積んだ力作を披露している。共に23日まで。(横田沙貴)

岡崎美術協会写真部会の写真展は、部会員22人が新作40点を発表。同市伊賀町の伊賀川での花筏(散った桜の花びらが川面に浮かんで筏のように流れていく様子)や、大阪府豊中市の伊丹空港で夜間に離着陸する飛行機、静岡県伊豆市の滑沢渓谷の激流を「暴れ龍」と例えた1枚など、タイトルも含めて見応えがある作品が並んでいる。

また、部会員の阿形弘さん(79)=岡崎市=の個展「火」も同時開催。2006(平成18)年に西尾市一色町の「鳥羽の火祭り」を撮影したことをきっかけに、岡崎市滝町の「滝山寺鬼まつり」や豊橋市の「豊橋祇園祭」といった、炎にまつわる祭礼や花火大会などを切り取った24点を披露している。「竜走る」という作品は奈良市の東大寺での「修二会」での一幕。松明(たいまつ)の持ち手が回廊を渡っていく様子を移動の軌跡が分かるようにシャッターを切り、竜に見立てている。

あやの会の作品展には、会員10人と講師の日本画家川原丈さんが手掛けた46点が並ぶ。

作品は、麻紙や絹布に、ハナショウブやアジサイ、アサガオ、ハスといった植物を題材にしたものが中心となっている。中には、岡崎市東公園のケヅメリクガメの大作や、服の袖に潜り込んで抜け出せなくなってしまったネコを生き生きと描いている作品もある。さらに、尾形光琳や伊藤若冲、国宝「鳥獣人物戯画」の模写にも挑戦している。

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