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東海愛知新聞

トルコで支援活動

岡崎市職員の佐藤さん JICA医療チームに参加

臨床検査技師で岡崎市保健衛生課の佐藤千歳(ちとし)主査(43)が、2月6日に発生したトルコ地震の被災地で独立行政法人国際協力機構(JICA)国際緊急援助隊医療チームとして活動した。佐藤主査は帰国後に中根康浩市長に現地での活動を報告した。(横田沙貴)

佐藤主査は過去にJICA青年海外協力隊としてアフリカで活動。2009(平成21)年に岡崎市役所入庁後も国際緊急援助隊として登録し、10年のパキスタンでの洪水、15年のネパール地震の被災地で支援活動を行った。今回も派遣要請を受けてすぐにトルコ行きを決めた。

活動したのは首都アンカラから南東に約700キロ離れ、シリアとの国境に近いガズィアンテプ県オーゼリ市。ほかの医師や看護師ら35人と共に、2月12日に出国し、13〜23日にトルコで活動し、24日に帰国という日程で、被災した公立病院の患者の受け入れや治療を支援した。

医療チームは到着後、自分たちが寝泊まりするテントと検査や外科手術なども行える仮設の診療施設を自力で設置した。施設稼働後、佐藤主査は血液や心電図、超音波などでの検査を主に担当した。

オーゼリ市は昼夜の気温差が大きく、昼間は10〜30度、夜間は氷点下5〜10度になることも。寒さで検査機器が動かなかったり、体調を崩す隊員が出たりしたという。佐藤主査は「寒さで眠れない日もあった。東日本大震災後に支援してくれたトルコへの恩返しの意味もあったが、帰りの飛行機で機長から感謝の言葉をもらうなど、トルコの皆さんにとても喜んでもらえた」とほほ笑みながら振り返った。

中根市長は「今回の体験を共有し、後進の指導に役立ててほしい」とねぎらった。

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