エフエムEGAO

番組へのおたより・リクエストはこちら 763@fm-egao.jp その他 局へのお問い合わせはこちら info@fm-egao.jp

東海愛知新聞

原点回帰の記録誌

NPO法人BLUE WAVE JAZZ FORUM

岡崎市の内田修ジャズコレクションの活用事業をサポートするNPO法人BLUE WAVE JAZZ FORUM(BWJF)はこのほど、法人化10周年を契機にこれまでの活動をまとめた記録誌を作成した。法人化前の任意団体時代や原点とも言える30年前のジャズイベントなどが1冊に集約されている。(竹内雅紀)

記録誌はA4判、42ページ。昨年秋に完成し、500部発行。関係各所に配った。BWJFは2004(平成16)年に任意団体として設立、11年にNPO法人となった。主事業は、「ドクター・ジャズ」の愛称で知られる岡崎市出身の内田修さん(16年12月死去)が1993年に同市に寄贈したジャズコレクション(レコード約1万2000枚や生演奏の録音テープ約850本)の活用事業のサポートだ。

内田さんが寄贈した同年、市内の若手経営者団体で組織する岡崎市青年経営者団体連絡協議会(青経連)が設立20周年記念事業として、音楽文化資産の価値を発信するジャズイベント「HILLTOP JAZZ FESTIVAL IN OKAZAKI」(11月21日・岡崎中央総合公園総合体育館)を開いた。14団体約750人の会員らがチケット販売や協賛広告集めに奔走。イベント監修の内田さんが厳選した出演者の中には李敬子(現ケイコ・リー)さんらがいたが、ジャズの素人だった青経連会員からは「これで人が呼べるのか」といった声も上がったという。イベント実行委員長でBWJF事務局長の澤田勝徳さん(70)は「内田先生は無礼な意見にも笑っていた。スケールの大きさを感じた」と振り返る。

6時間以上のイベントは3200人超の来場者の熱気に包まれた。青経連は収益金300万円を翌94年に内田修ジャズコレクション整理活用費として市に寄付。「楽しかったけれど疲れた」。澤田さんらはその後、ジャズから離れた。

ジャズとの“再会”は、コレクション寄贈から10年後の2003年に市が開いた事業(デジタルマスターテープ視聴会)だった。10年前のイベントで汗を流した澤田さんらが久々にジャズ音楽を聴き、「何かしらのお手伝いがしたい」との思いが芽生えた。年齢制限がある青経連を“卒業”していた澤田さんらは、BWJF結成に当たり、青経連が発行する冊子名「BLUE WAVE」を団体名の一部に使った。

イベント時に青経連会長だった柴田剛太郎さん(今年1月1日に死去)をBWJFのトップに据えて20年近く活動してきたが、ここ数年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で思うような活動ができていない。柴田さんの死去を受けて2代目理事長に就任した福間和夫さん(73)も30年前の経験者。「記録誌は団体の原点に戻るための1冊。ジャズ講座などを復活させたい」と意気込む。内田さんとともにイベントを監修したBWJFアドバイザーの山東正彦さん(83)は「ジャズに関してここまで市と民間組織が協力しているところは珍しい。内田さんの存在も大きかったが、何よりも継続が大事」と今後の活動にも期待を寄せている。

ページ最初へ