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東海愛知新聞

男川以南の一時避難所

岡崎市 高木製作所と災害協定

自動車用部品などのメーカー高木製作所(本社名古屋市中区)と岡崎市は24日、「災害時等協力避難所の使用に関する協定」を締結した。岡崎市役所で24日に行われた協定締結式では寺町泰晃社長と中根康浩市長が協定書に署名した。(横田沙貴)

協定の内容は、災害発生時に、同市牧平町の同社岡崎工場メインオフィスの1階食堂(164平方メートル)や来客用駐車場28台分(740平方メートル)を、近隣住民が一時的に避難する場所として開放するための取り決め。一時避難場所になった後は、同社の業務に影響の出ない範囲で、被災者や帰宅困難者に食料や水道水、トイレ、災害に関する情報を提供することなどが記されている。

同社は、1977(昭和52)年、額田町(現同市牧平町)に額田工場(現岡崎工場)を設置。生産拠点集約のために岡崎工場の増築を行ってきたが、77年に建てた事務棟を老朽化に伴い建て替え、昨年4月に完成。地域貢献につながればと、昨年夏ごろに一時避難場所として開放することを市に提案した。

同市防災課によると、額田地域は地震や風水害などによる土砂災害の発生が懸念されているが、男川以南にはこれまで本宿地区まで南下しないと一時避難場所がなかった。

寺町社長は「地域との関わりを持ちたいと考える中で、建て替える施設を防災で役立てられないかと考えた。万一の時には有効に使ってほしい」、中根市長は「施設を借りられるのはありがたい。ご理解いただき感謝しているし、住民の方が何よりうれしいと思う」と述べた。

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