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東海愛知新聞

額田の魅力伝える

地域おこし協力隊の服部さん

稲沢市出身の服部紗代さん(39)が、岡崎市の中山間地域の魅力発信を担う「岡崎市地域おこし協力隊」に就任し、1年3カ月が過ぎた。新型コロナウイルス禍で活動に制約があったが、少しずつ地域住民と交流しながら魅力を多くの人に伝えようと奮闘している。(横田沙貴)

■稲沢市出身 就任2年目

同協力隊は、市外出身者が岡崎の中山間地域で暮らしながらその地域の生活や文化、魅力などを幅広く発信する役割を担っている。服部さんは元々電子部品メーカーの人事担当だったが、地域課題を調査するという活動に参加し、2年前に初めて額田地区へ。その際に、地域の活性化に向けて活動する人々と出会った。世代を問わず意見を言い合える同地区に魅力を感じ、勤めていた会社を退職して協力隊に専念した。2021年10月1日に就任し、1年目は移り住んだ宮崎学区を中心に額田での暮らしを体験しながら、人脈をつくるなど、地域を知ることに注力。それと同時にインスタグラム(nukata.okoshi)などで日々の生活を紹介している。

2年目には、さまざまな地域のごみ拾いや、コロナ下でも徐々に行われるようになってきた行事などに積極的に参加。さらに地域在住の女性や、額田産の木材流通、移住促進などを図る地域商社「もりまち」とともに“山の暮らし”を伝えるイベント運営に関わっている。

昨年12月には、同市中金町の古民家で稲わらからしめ縄を作る体験会を行った。当日は、しめ縄作り以外にも地域の魅力を伝える機会も設けた。服部さんは「『額田の何げない日常』をテーマに企画した。少しでも皆さんの暮らしの中で役立てば」と手応えを感じている。

服部さんの協力隊としての任期は今年3月末まで。「地域に迎え入れてもらえたことを感謝している。これからも、ここに住んでいるから分かること、この地域で育ってきた皆さんの思いを伝えていきたい」と笑顔を見せる。

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