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東海愛知新聞

動画生配信通販に力

岡崎の化粧品会社 岐阜・郡上にスタジオ整備

主に中国向けに化粧品などを販売する「SKY DEER」(岡崎市戸崎町)が、岐阜県郡上市に新拠点を整備している。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受ける中、中国で盛んなライブコマース(インターネットでの動画の生配信などを併用した通信販売手法)用の動画撮影スタジオとして活用するほか、商品や産地の魅力発信を通じて、新たな顧客獲得や地域活性化などにつなげることを目指す。()

新拠点は、野田和宏社長(41)の古里である郡上市母袋(もたい)地区にある、祖父(故人)が所有していた古民家を改修して整備。撮影スタジオ、商品保管用倉庫、事務所の機能を備える。キッチンやユニットバスなどもあり、食品や台所用食器洗剤、入浴剤などを実生活で利用している場面を撮影できるようになる。8月に改修工事を始め、12月の本格稼働を目指す。完成後は岡崎の事務所と併せた2拠点体制で事業を展開するという。

同社は、2015(平成27)年創業。17年から年6〜7回程度、中国で商品展示会に参加し、業者、個人客共に販路拡大を図っていた。だが、コロナ禍で中国への渡航が難しくなったことでライブコマースに切り替え、現地の協力会社とともに個人客向けの販路を開拓している。

同社が扱う化粧品は厳選した天然素材で商品を製造・販売する企業「ネオナチュラル」(名古屋市昭和区)製で、自社農場で原材料を有機栽培するこだわりぶり。母袋地区には、ネオナチュラルの有機農場があり、SKY DEERの新拠点と目と鼻の先で、多くの商品の原料になるヘチマ水が採取されている。こうした立地条件を生かし、中国の消費者に原材料のこだわりを紹介する。それとともに、母袋地区の魅力も発信するという。

野田社長は「母袋地区の魅力を含めて自慢の商品をアピールしたい。コロナが落ち着いたら産地ツアーを企画したい」と期待を寄せる。

この事業には、名古屋銀行岡崎支店と日本政策金融公庫岡崎支店国民生活事業が協調融資を行っている。

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