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東海愛知新聞

通話前に詐欺撃退

岡崎署 自動録音付き電話貸与

岡崎署は4月30日、管内(岡崎市、幸田町)で今年多発している特殊詐欺被害を防止するため、自動録音機能のある「特殊詐欺対策電話機」を無償で貸し出すことを発表した。同署生活安全課は「詐欺の被害に遭う可能性はいつでもある。大型連休中に家族などと話し合って、対策方法や設備の設置などをしてほしい」と呼び掛けている。()

電話機は、岡崎額田防犯団体連絡協議会の協賛を得て、40台(20万円相当)を購入。過去に管内に在住していた時に特殊詐欺被害に遭ったり特殊詐欺とみられる不審な電話があったりした高齢者世帯を対象に同署員が訪問し、付け替える。貸出期間は未定としているが、「1年以内に自動録音機能などがある固定電話機を購入し、返却してもらいたい」としている。

貸し出される電話機には

  1. 録音を伝えるメッセージ
  2. 発信者に氏名を尋ね、氏名と声を確認する
  3. 自動録音
  4. ボタンを押すことで、相手に通話を拒否するメッセージを流して通話を遮断する

―という4つの機能があることから詐欺被害の防止が期待できる。

同署は、岡崎市と幸田町の迷惑電話の番号を自動的に着信拒否する装置・電話機などの購入補助事業を紹介した上で「侵入防止のためのセキュリティーを気にする家庭は多いが、特殊詐欺の対策は後回しになりがち。いつ詐欺の電話が鳴るかはわからない」と警鐘を鳴らしている。同事業の詳細は、岡崎市は防犯交通安全課(23―6525)、幸田町は防災安全課(62―1111、内線371)へ。

4月末現在、管内で認知している特殊詐欺被害件数は17件(昨年同期比13件増)。被害総額は3150万円(同2728万円増)。

管内では、大手百貨店「松坂屋」の関係者や東海財務局、警察官を名乗りキャッシュカードなどをだまし取る手口が多発傾向にあるという。そのほか、オレオレ詐欺や還付金詐欺なども発生している。

特殊詐欺は、高齢者世帯の固定電話に掛かってくる場合が多く、被害者は犯人からの電話に応答し、だまされている。中には「コロナ禍で人恋しくなり、不審な電話に出てしまった」と話す被害者もいたという。

「犯人と直接、会話をしないことが一番の対策」という同署。「この電話機で犯人と話をしない環境を作る。そして、これを通して特殊詐欺対策機能付き電話の設置を普及させ被害を1件でも防ぎたい」と熱意を見せている。

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