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東海愛知新聞

南公園整備1年先送りへ

市民参加の在り方再考

岡崎市は施設老朽化などにより再整備を目指す南公園について、4月以降にアンケートや対話集会、説明会などを通して市民の意見を募る。昨年11月6日〜12月7日に、再整備の基本計画素案に対する意見募集を行ったが、中根康浩市長の強い意向もあり、市民の意見を再度聞く。これにより、2025年度にリニューアルオープン予定だった計画は1年先送りとなる。市は市民ニーズ集約事業費352万円を盛り込んだ新年度一般会計当初予算案を26日開会の市議会3月定例会に上程する。()

中根市長は昨年10月の就任以降、数々のパブリックコメント(計画に対して市民の意見を聞く手続き)を見る中で、見直しの必要性を実感。今年1月に市内で開かれた講演会では「市民参加の在り方を変えたい。現在のパブリックコメントは取りまとめの直前に聞いており、市民の意見が反映されにくく、なかなか意見が出せない状態にある。もっと早い段階(計画や構想の段階)で市民の意見を聞いて反映させるべきだ」と述べ、今回の南公園のケースを1つのモデルにしたいという考えを示していた。

担当の公園緑地課によると、昨年のパブリックコメントで「再整備の計画自体知らない」などの意見があったという。集計結果は今年度内にホームページで公表する。意見に対して、修正可能な場合は対応し、修正不可能な場合は理由を付けて説明するのが一般的。市広報課によると、南公園再整備のような比較的明瞭な計画には多くの意見が寄せられるが、理念的要素が強いものには数件ということもあるという。

意見の再募集において公園緑地課は、計画をゼロベースで考え直すまでの捉え方はしていない。基本コンセプトの「家族が笑顔になれる公園」は不変との見解を示し「1年間かけて聞いた意見を基に、変更が適正と判断した部分は変更することになる」としている。

敷地面積約15.6ヘクタールの同公園は1962(昭和37)年4月に開園。72年に市民プール、75年に交通広場、80年に遊園地と梅林を開設した。基本計画素案では、再整備はPFI(民間資金活用による社会資本整備)方式を採用する。遊園地と梅林、野鳥の森は現状維持。駐車場の拡大や市民プールに代わる親水広場、屋根付きの多目的広場、テニスコートに代わる屋内遊戯施設の新設、交通広場の改修を挙げている。事業者ヒアリングで要望があったバーベキュー施設やカフェ・レストランは設計・施工・維持・管理する業者の裁量としている。設計から管理までの事業費は最長20年で41億8000万円と見積もっている。

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