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東海愛知新聞

伝統の「こけら葺き」

10月3日 日吉山王社の工事見学会

岡崎市滝町の滝山寺本堂北側にある市指定文化財の神社「日吉山王社本殿」の保存修理工事の見学会が10月3日、同所で開かれる。市は現在、見学希望者を募集している。小雨決行。()

屋根と同じ高さに組まれた作業用足場から、杉板を重ねて屋根を造る伝統的な工法「こけら()き」で屋根を葺く様子を見学できる。

市が行う文化財の工事見学会は通常、1日2回程度に分けて行われている。しかし、5月30日に予定されていた同本殿の見学会がコロナ禍で中止になったことや、3密(密閉、密集、密接)回避などのため、今回は午前10時〜、同11時30分〜、午後1時30分〜、同3時〜の4回に分けた。1回当たりの見学時間は40分。定員は各回25人。小学生以上が対象で、応募多数の場合は抽選。

申し込みははがきに、いずれも参加者全員分の

  1. 参加希望回
  2. 住所
  3. 氏名
  4. 電話番号
  5. 年齢

—を記入し、〒444—8601、岡崎市役所社会教育課「工事見学会」係へ。ファクス(23—6643)でも受け付ける。共に9月16日必着。

問い合わせは、同課(23—6177)へ。

同本殿は滝山寺の本尊を守るために鎌倉時代に勧請(かんじょう)され、本殿は1608(慶長13)年に徳川家康が建立、45(正保2)年に3代将軍の家光が再建したとされている。2006(平成18)年に市の文化財指定を受けた。

同課によると、江戸時代には滝山寺や滝山東照宮とともに修理されていたというが、明治時代以降に修理されたかは不明。損傷が激しくなってきたため、昭和50年代(1975〜84年)ごろから雨風を避けるための覆屋(おおいや)が設けられた。

現在は瓦葺きだが、調査する内に、屋根がこけら葺きだった痕跡が見つかった。2019年4月に始まった保存修理工事では、文化財を後世に残すための修繕や、こけら葺き屋根の復元などを行う。21年3月31日までに終了予定。

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