東海愛知新聞バックナンバー
 6月8日【日】
岡崎で「森の健康診断」
市内外から250人が参加

岡崎市内で7日、「森の健康診断」が行われた。市内外から約250人のボランティアが参加。27チームに分かれて森の木の種類や高さ、土壌の中の生物を調査した。研究グループが調査結果をまとめ、10月18日に市内で開かれる報告会で発表する。

■10月18日に結果発表

矢作川水系森林ボランティア協議会などで組織する同実行委員会(丹羽健司委員長)が主催。林業の低迷で森に入る人が減少し、スギ、ヒノキの人工林が荒れて「森の砂漠化」が進んでいる。こうした現状を一般の人にも知ってもらい、水源としての森に関心を高めてもらおうというのが目的。

これまで上流の長野県や豊田市内で実施。4回目の今年は初めて岡崎市内で開催。東京、京都、石川などからの参加もあった。

市役所額田支所隣の森の総合駅で開会式があり、丹羽委員長は「科学的な調査と、みなさんの五感で森をじっくり見てほしい。そして感想を職場や家族、仲間に伝えてください」と呼びかけ、「参加者の中には初心者もいれば長年研究しているベテランもいます。きょう一日、調査と同時にグループで交流を深めてほしい」とあいさつした。

このあと車に分乗して、決められた目的地に向かった。調査は2キロ四方を1つの単位に実施。調査表を手に生平町内のヒノキの人工林に入った参加者は、密集した木のために太陽の光が届かず、下草が枯れて地肌がむき出しになった山を眺め、「想像した以上に山が荒れていますね」と話していた。





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