東海愛知新聞バックナンバー
 5月11日【日】
■おかざき世界子ども美博
ラスカル展始まる
作者ノースの全容紹介

岡崎市のおかざき世界子ども美術博物館で企画展「あらいぐまのラスカル展」が10日、始まった。「あらいぐまラスカル」の作者スターリング・ノースの生誕100周年と日本でのアニメ放映30周年を記念して、スターリング・ノース協会の所蔵品や、作者の故郷、米国ウィスコンシン州エジャトン図書館に飾られている書籍や絵など約60点を集めた企画展。全国で子ども美博のみの開催となる。

カヌーパドル、映画ポスター、遺品や書籍60点を紹介

展示品には、ラスカルの巣穴があったノースの家の樫(かし)の木の一部や、ノースが自ら作ったカヌーのパドル、ディズニー映画になった時のポスター、最初の小説「ペドロ・ゴリーノ」などがある。日本では自然愛好家としての作品が広く知られているが、冒険小説やノンフィクションなど、日本では出版されていない作品も多数紹介されている。

別室では、日本アニメーションの協力で、昭和52(1977)年に放送が始まったアニメを放映。展示されている写真で、物語に登場する壁の落書きや家が、舞台となったエジャトン市に実在することが分かる。また、展示会場の外では、ラスカルに関連したグッズの販売もしている。

同館の学芸員は「特にアニメ放映を見て育った70年代生まれの人たちに、お子さんを連れて見に来てほしい」と、来場を呼び掛けている。

入館料は大人300円、小中学生100円(岡崎市内の小中学生は無料)。毎週月曜日は休館。7月6日まで。





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