東海愛知新聞バックナンバー
 5月10日【土】
長男救助7人を表彰
八幡町の洋食店火事
岡崎市消防本部

岡崎市八幡町の洋食店兼住宅で5日に発生し母親と長女が死亡した火災で、同市消防本部は9日、集中治療室(ICU)で治療中の長男(5)の救助に協力した市民を、消防協力者として表彰した。

表彰されたのは近藤浩二さん(53)=銀行員=と広貴君(15)=高校生=親子、松内昇さん(54)=会社員=、深沢英樹さん(38)=同=、稲葉正さん(74)=無職=ら7人。

7人は布団や水の入ったバケツを用意し、火の手の上がる4階から飛び降りた長男を受け止め、体を包む火を消した。

同消防本部では畔柳俊光消防長が一人ひとりに表彰状を贈呈し、「みなさんの協力に市民が勇気づけられます。今後も救急活動にご協力ください」とねぎらった。

表彰された人たちは「救助だけを考えていた」などと振り返る一方で、「もっと早く行動できていれば全員助かったのかもしれない」と声を落とし、治療中の長男に対して「一日も早い回復を祈っています」と口をそろえた。





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