東海愛知新聞バックナンバー
 4月23日【水】
竜美丘ポプラ通り
ハナミズキへ植え替え進む
愛称の変更には慎重
岡崎市

岡崎・竜美丘地区を南北に貫く「竜美丘ポプラ通り」のポプラの木がハナミズキの若木に植え替えられている。ポプラ並木が整備されて30年。虫による被害や腐ったこともあり、強風で傾いたり倒れたりする木も多いという。岡崎市は沿道の安全に配慮して来年3月末までにすべてを140本のハナミズキに植え替える。ただ、竜美丘ポプラ通りという愛称は長く市民に親しまれてきただけに、変更については慎重な構えだ。

ポプラ通りは竜美北二丁目信号(自然科学研究機構・山手一号館南)から小豆坂小学校口信号までの延長約1キロ。市道岡崎環状線の一部で昭和51(1976)年、市制60周年記念として植樹が始まり、以後2年近くにわたり228本を植えた。

ポプラは成長が早くスクッと立つ姿は美しいが、根は深く張らず強風で倒れやすいのが弱点。昭和末―平成初期からカミキリムシが幹に産卵するなどして樹勢が衰え、何本も倒れて植え替えもした。

市公園緑地課によれば、これまで沿道の建物や通行車両に被害は出ていないが、安全のため樹種変更を計画。周辺住民のアンケートを取り、最も希望の多かったハナミズキを今年2月末までに70本植えた。通りの南端から始め現在半分まで進んだ。丈夫なポプラは移植するという。

竜美丘ポプラ通りという愛称は公募で決まり、昭和59年から親しまれてきた。道路維持課では「地元の方や広く市民から変更してほしいという声があがれば検討したい」としている。

市内のハナミズキ並木は主要道路に数個所ある。なかでも伝馬通りの籠田公園東から蓬莱町あたりまでの1キロ余に、平成5年から植えられた160本以上が街並みを美しい白と淡紅で飾っている。





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