東海愛知新聞バックナンバー
 4月1日【火】
1期生巣立つ
市の創業支援受け
2社 新たな展開
インキュベートオフィス康生

岡崎市が成長産業の創業支援を目的に開設した「インキュベート・オフィス・康生」の第1期生となる2社が、3月末で“卒業”した。両社とも、岡崎市内で事業の発展に向けてスタートを切っている。
 同施設は、ソフトウエアの開発、情報処理・提供、伝達サービスに関する創業を市が支援するため、平成16年10月に開設。同市康生通西のビルに共益費のみで場所を提供しているほか、中小企業診断士などの専門家に創業時の悩みや解決に向けた相談の場も設けている。
 卒業したのは、パソコンサポートの「アイキューブ」と、大学向けソリューションビジネスを展開する「エー・シー・プラネット」。
 特にアイキューブは、個人でインキュベート・オフィスに入居。当初は完全マンツーマンのパソコンスクールとウェブ作成、現在はインターネットの設定やトラブル解決の訪問サポートを主事業としている。昨年4月には法人化も達成し、現在従業員は5人。
 同社の鵜飼庸介代表は「市の施設に入居しているということで信頼を得られ、契約会社の事務所監査も支障なかった」という。そして「低価格で事務所を借りられたのは、創業しようという資金のない者にとってはとても助かった。定期的に行われる創業支援講座で、専門家に事業全般について相談できたことも良かった」と話す。今後は社員数を増やし、新規顧客獲得に重点を置いていくという。





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