東海愛知新聞バックナンバー
 9月20日【木】
クスなど12本残す
岡崎市康生地区の買い物広場
11月着工へ最終案

 岡崎市康生地区で来年秋にオープンする「(仮称)図書館交流プラザ」に関連して、プロムナードと、新たなシビコ西広場(通称・買い物広場)整備計画の最終案がまとまった。当初の計画に比べプロムナードの整備計画に大きな変更はないが、買い物広場は残す木々を増やすなどの見直しがされた。
 買い物広場の整備計画については、ササゴイの繁殖場所、落葉、立ち並ぶ木々のバランス、利用者の通路確保などを考慮し、現存するクスとケヤキ20本のうち、12本が残されることになった。11月に着工、来年3月に完成予定という。
 市が当初発表した買い物広場の計画では、フリーマーケットなど多目的なイベントの開催を前提に現在より木を大幅に減らす予定だった。
 しかし、広場の木々はササゴイの繁殖場所になっていることを、岡崎野鳥の会が指摘した。岡崎城下まち都心再生協議会(佐谷智会長)と市は、日本樹木医会会員の安藤博昭さんによる樹勢調査の結果を踏まえ、ササゴイだけでなく複合的な観点から計画を見直した。岡崎野鳥の会の浅井光会長によると、木1本につき、1個から9個の巣があり、今年は7、80羽が繁殖したという。
 「プロムナード活用」を行動計画の1つに挙げる岡崎城下まち都心再生協議会は、市や周辺の商業関係者らと協議を重ね、買い物広場の年間利用目標を100日に設定した。広場の活用については、市内の既存イベントの別会場として誘致、市民団体や企業主催イベントなどを提案している。





HOME