エフエムEGAO

番組へのおたより・リクエストはこちら 763@fm-egao.jp その他 局へのお問い合わせはこちら info@fm-egao.jp

東海愛知新聞

これって絵画? 岡崎・子美博

超リアルと面白かたち展

おかざき世界子ども美術博物館で、画家上田薫さん(91)と抽象画家元永定正さん(故人)の絵画展「これって絵画なの? 超リアルと面白かたち展」が開かれている。同館は国の緊急事態宣言解除を受け、26日に約1カ月半ぶりに再開。当初の予定より1カ月遅れで始まった企画展は、さまざまな自粛によるストレスの解消にもなりそうだ。7月12日まで。()

「超リアル(写実の世界)」と題した上田さんの作品は、モチーフになった物がまるでその場(目の前)に存在するかのように忠実に再現された97点。生卵の殻を割り、中身が落ちる瞬間を描いた「なま玉子F」をはじめ、アイスクリームを乗せたスプーンの冷たさが感じられる「アイスクリームA」、赤いゼリーの触感とスプーンに映った風景が細密に描かれた「ジェリーとスプーンD」などが来場者の目を驚かせている。

モチーフの写真をキャンバスに映写機で投影。映し出された画像の輪郭を鉛筆で下描きし、写真を見ながらアクリル、油絵の具で色を塗って制作された。

元永さんの作品は、丸や3角、長方形などさまざまな図形を組み合わせて生物のように見える作品や色のグラデーションが特徴的な作品など30点。怪獣が口から火を吐くように見える作品はユニークで来場者に人気という。そのほか、タイトルは全て平仮名というこだわりも見られる。

また、会場では元永さんが挿絵を手掛けて、発行部数百万部を超えた絵本「もこ もこもこ」(谷川俊太郎作)などを読むこともできる。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響による休館を経て、久々の企画展となった。職員は「美術は心の栄養になって明るくなれる。会場は新型コロナ感染拡大防止のため、換気などを実施している。安心して見に来てほしい」と来場を呼び掛けている。

観覧料一般500円、小中学生100円。ただし、岡崎市内の小中学生はわくわくカードまたは、生徒手帳を提示すると無料。午前9時〜午後5時(最終日は午後4時30分まで)。毎週月曜休館。

ページ最初へ