岡崎市教育委員会は28日、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、3月2日から修了式のある24日まで、公立小中学校全67校を臨時休校にすることを決め、保護者に通知した。25日から春休みに入り、小学校は新学期が始まる4月6日、中学校は7日に再開予定で、児童や生徒は1カ月以上の長期休暇になる。ただし、卒業式と修了式は予定通り実施される。(横田沙貴)

28日の市議会3月定例会本会議冒頭で、安藤直哉教育長が方針を説明。中学校(3日)、小学校(19日)の卒業式は予定通り行うと明言した。感染予防措置として、来賓をPTA会長のみにし、在校生も代表のみの出席にするといった形で、式典の簡素化や時間の短縮を図る。

修了式は「子どもたちにとってのその学年の“卒業式”と考えて判断した」として行う。内容の精選や時間の短縮を図り、感染対策に努める。なお、いずれの式も出席は任意で参加しなくても欠席扱いにならない。

市教委は27日夕の国の新型コロナウイルス感染症対策本部で、安倍晋三首相が全国の小中学校と高校、特別支援学校の臨時休業を要請する考えの表明を受けて対応を検討。28日朝に愛知県教委から

1. 小中学校および義務教育学校の3月2日から春休みまでの臨時休業
2. 感染予防措置や式典の簡素化などの対応を取り、予定期日での卒業式実施

—の要請が正式にあり、判断したという。

小中学校の臨時休校に伴い、3月2〜24日には市内の児童育成センターや学区子どもの家などで、留守家庭児童を対象にした学童保育を受け付ける。

児童育成センターは午前8時〜午後7時。土曜は同時刻で拠点開所する。

学区こどもの家は午前8時(六ツ美中部、山中、常磐、藤川、豊富は午前10時)〜午後6時開館で土曜は終日閉館。地域住民らの団体利用はできない。

額田地区放課後子ども教室(4館)は午前8時〜午後8時開館。土曜は終日閉館する。