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東海愛知新聞

池の水抜き生態調査

新香山中 自然体験の森内で環境学習

岡崎市八ツ木町の「おかざき自然体験の森」にある調整池と、農業用水のため池「権現池」で池干しが行われている。生息する生物を調べて在来生物を保護し、外来生物を駆除することが目的。29日には2つの池の水が抜けた状態で、同市新香山中学校の1年生157人が生息状態調査や保全活動に参加した。()

市環境保全課などによると、八ツ木町生産組合が、管理する権現池の池干しを計画。池とつながっている調整池は同施設のオープン以来、水を抜いたことがなかったため、権現池と同時に池干しと生態調査の実施を決めた。同校の生徒は環境を学ぶ総合学習の一環で協力した。

2つの池は11月8日から3週間かけて放水。2つの池をつなぐ水路の途中で魚を追い込むための水たまりを用意した。生徒は長靴や胴長を身につけて水たまりに入り、魚やエビなどの水生生物をたもなどですくい上げ、バケツに入れて保護。全身泥だらけになりながら魚を探す生徒もいた。また、池の周りに生えるオオフサモ(外来種)の撤去や、保護した魚類の分類も行った。

調査の結果、絶滅危惧種のメダカやカワバタモロコ、外来種のアメリカザリガニ、ウシガエル、国内外来種のギンブナなどを採取。繁殖力が高く生態系を破壊する危険性のある外来種(ブラックバスやブルーギルなど)はおらず、同課などは「比較的良好な状態」とした。結果は後日、施設内に掲示される。

4組の木下葉月さんは「身近によく分からない外来種がたくさんいるとは思わなかったが、地域の生態系をよく学ばなかった私たちも悪かった。地域で向き合っていかなければいけないと思う」と話した。

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