エフエムEGAO

番組へのおたより・リクエストはこちら 763@fm-egao.jp その他 局へのお問い合わせはこちら info@fm-egao.jp

東海愛知新聞

「80年」の長寿命化へ

岡崎市教育委員会 竜谷小改修をモデルに

岡崎市教育委員会が、市内全ての小中学校67校の建物に最適な長寿命化方法を模索するため、大半を占める現状の鉄筋コンクリート造りの中では最も古い部類に入る竜谷小学校をモデル校に、校舎内部を中心とした大規模な改修を進めている。6割の小中学校で築30年以上が経過した中、公共施設の長寿命化目標として市が掲げる「80年」に近づける狙いがある。()

40年以上が経過している同校では普通教室や特別支援学級、職員室、校長室、保健室、特別教室、放送室、渡り廊下などがある3階立ての南北棟の内部改修が便所を残して8月末に完了。3日に始まった2学期から使用されている。来年2月末までに、プール附属棟や外構、浄化槽、屋内運動場の改修が順次完了する予定だ。

改修された普通教室は「室内の温度変化を緩和する」として床を中心に木質化し、省エネルギーを図るLED照明を導入。木製のスクールパーテーションはスチール製に変えて防火性を向上させた。

天井裏には断熱材を施工。天井の高さを従来の3メートルから2.7メートルに低くした代わりに、設備の配線・配管が通る天井裏のスペースを拡張し、業者の修理・施工や維持管理作業の利便性を増した。

市教委施設課によると、モデル校は児童数の急変がないことや大き過ぎない学校規模などを条件に選定。ほかの66校の大規模改修を見据え、仮校舎を必要としない夏休みを利用した工事による進ちょく状況や費用を平準化するコスト管理、使用した学校側の意見などを検証する。ただし、他校の大規模改修スケジュールは未定。

同課は「コスト管理を図りながら大規模改修する長寿命化以外にも、便所の快適性など求められている教育環境の向上につなげたい」としている。

ページ最初へ