東海愛知新聞バックナンバー

 5月10日【水】

働きやすい職場へ

岡崎市 専門家無料派遣枠を拡充

岡崎市は、女性従業員の登用・育成やワーク・ライフ・バランスの推進に取り組む市内の事業所に、社会保険労務士などの専門家の無料派遣を昨年に続き実施する。昨年導入した取り組みが反響があり、今年度は事業所の募集枠を拡充する。(今井亮)

派遣する対象は、常時雇用している従業員300人以下の中小零細企業。事業所側が取り組む内容に合わせて、中小企業診断士などを派遣する場合もある。いずれも事業所をアドバイザーが訪問し、現状に沿った助言や提案を行う。

昨年度にアドバイザーが派遣されたのは2事業所。

  • 女性の活躍分野の開拓
  • 女性従業員の育成
  • ワーク・ライフ・バランスに配慮した職場環境の整備
  • 育児や介護による離職予防
  • 育児・介護休暇制度の見直し
  • 有給休暇の取得率の向上と残業時間の減少

―が主な目的だった。

今年度の募集枠は4事業所。応募が上回った場合は書類審査で決定する。応募要項は同市男女共同参画課で配布し、同市のホームページからダウンロードできる申請書に必要事項を記入。持参、郵送(〒444―8601、岡崎市役所男女共同参画課)、ファクス(23―6626)、Eメール(danjo@city.okazaki.lg.jp)のいずれかで同課「アドバイザー派遣」係へ。31日必着。

同課は「単なる就業規則の見直しに終わるのではなく、ワーク・ライフ・バランスや女性活躍の観点に目を向けてもらうことで、働きやすい職場が市内に広がるきっかけにしたい」としている。