東海愛知新聞バックナンバー

 2月9日【木】

県の天然記念物へ

岡崎 北山湿地をあす指定

岡崎市池金町にある市の天然記念物「北山湿地」(26.596ヘクタール)があす10日付で、県の天然記念物に指定される。県天然記念物は63件目になる。

同湿地は市中南部の標高約200メートルに位置する丘陵地。山間部から渓谷に湧水が流れ込むことで、絶滅危惧種を含む貴重な動植物が生育している。

植物ではオオミズゴケやヒナノシャクジョウなどの湿地性植物を中心に、ミゾソバ類の起源とされるコミゾソバが広い範囲に生育。ヒナノシャクジョウやムラサキミミカキグサは県内有数の植物群落でもある。動物はハッチョウトンボやヒメタイコウチ、生息地が限られるギフチョウなどがいる。

市は春、夏、秋の年に3回、同湿地で自然観察会を開催。市民が湿地に対する知識を深めたり、環境保全について学んだりしている。近年は小学校の環境学習にも活用されている。

県天然記念物の指定に合わせ、市は平成21年2月に定めた同湿地の保全計画(保全管理計画)を見直す。

これまでは保全計画に基づく保全方法が不透明で乾燥による湿地の森林化が進んでしまっていることから、計画の見直しでは主に保全対象と方法を明文化した。

保全計画の推進は、市民、学識者、市で構成する「北山湿地保全管理計画推進協議会」が行う。同協議会は湿地調査、学識者の指導・助言を基に保全活動や調査、啓発の年間実施計画を立てるほか、規制を含め5〜10年単位で中長期的な見直しを図るとしている。(今井亮)