東海愛知新聞バックナンバー

 1月18日【水】

心も体もスッキリ

岡崎の女子大生らが起業へ 水不要の全身シャンプー販売

岡崎市在住の大学生神谷菜月さん(20)ら3人が、水不要の全身シャンプーを販売するために起業を目指して、創業資金集めをインターネット上で始める。(竹内雅紀)

神谷さんは東日本大震災で募金以外に何もできなかった自分の無力さを痛感。市内で化粧品研究開発・製造を行う父則行さんが昨年、熊本地震被災地に救援物資として、水が不要で布に染み込ませて体を拭く全身シャンプー「拭くだけボディ洗浄」などを送っている姿に刺激され、起業を決意した。

販売するのは、則行さんの会社から仕入れる全身シャンプー6種類(無香料、香りつき、濃縮タイプなど)。ヒアルロン酸やコハク酸など肌に優しい成分を含んでおり、肌の汚れを取るほか、拭いた後には爽快感がある。無香料は1本400ミリリットルで864円。大人1人で1回当たりの使用量は200ミリリットル。

「フラスコインターフェイス」と名付ける予定の会社は、妹で高校生の茉里さん(18)と、いとこで短大生の咲葵さん(20)とともに3月10日の創業を目指す。17日にはインターネット上で資金を募るクラウドファンディングサイトに申請した。3月8日までに150万円が目標という。神谷さんは「日本人にとって風呂は癒やしになる。避難所などで風呂なしの窮屈な生活を強いられている被災者の方々には、風呂に入れなくてもすっきりしてもらえるのでないか」と話している。