東海愛知新聞バックナンバー

 8月9日【火】

「事件を風化させない」

岡崎 新堀町会社役員強殺から3年
2駅で情報提供呼び掛け

岡崎市新堀町の会社役員大岡幸正さん=当時(61)=が、自宅で何者かに殺害された強盗殺人事件から間もなく3年。事件発生から時間の経過とともに、情報提供が年々少なくなっていく中で、岡崎署などは8日、JR岡崎、西岡崎両駅であらためて情報提供を呼び掛けた。

同署や県警本部などから24人が参加し、駅利用者が多い通勤時間帯の午前7時30分〜8時30分に実施。以前に公開された犯人が履いていたとみられるサンダルと同型のサンダルの画像や事件概要などを掲載したチラシを配った。

同署などによると、昨年8月13日から今年8月7日までに寄せられた事件に関する情報はわずか3件で、いずれも犯人逮捕に結び付くものではないという。山内和久署長は「いまだに有力な手掛かりを得られていないのが現状。事件を風化させないためにも引き続き捜査を進め、情報を求めていきたい」と話した。

事件は、平成25年8月13日、大岡さんが自宅2階のベッドで胸から血を流して倒れているのを、大岡さんの長女が発見。胸には刃物のようなものによる複数の刺し傷があり、室内にあった現金などがなくなっていたことから、強盗殺人事件として捜査している。(大山智也)