東海愛知新聞バックナンバー

 7月15日【金】

苦悩や将来の夢語る

中部地区盲学校9校 岡崎で「お話と弁論の会」

県立岡崎盲学校で14日、中部地区6県(愛知、静岡、岐阜、三重、富山、石川)の盲学校、視覚特別支援学校9校の児童・生徒が自分の意見などを発表し合う「お話と弁論の会」が開かれた。

小学部児童が対象の「お話の会」と中学部と高等部の生徒が出場する「弁論の会」で構成。お話の会では、児童10人が自分の好きなものや将来の夢などを紹介。中には、好きな俳優の物まねを披露したり、創作昔話を面白おかしく発表したりするなど、聴衆を楽しませる工夫を凝らす児童もいた。

弁論の会では、生徒9人が7分間で障害や持病と向き合っていくうちに感じた苦悩や将来の目標などを題材に話した。声に抑揚を付け、自分の周囲の状況や考えを細やかに説明するなどして思いを聴衆に伝えた。

各校から選ばれた審査員が生徒の弁論の内容や声の大きさ、表現力などを審査し、最優秀賞1人と優秀賞2人を選んだ。最優秀賞を獲得した岐阜県立岐阜盲学校普通科3年の池田稜君は、10月7日に大阪市の大阪府立大阪南視覚支援学校で開かれる第85回全国盲学校弁論大会に出場する。

地区内の盲学校と視覚特別支援学校の校長で組織する「中部地区盲学校長会」が主催。同地区では愛知県立名古屋盲学校と同岡崎盲学校を交互に会場にしながら開催している。(横田沙貴)