東海愛知新聞バックナンバー

 4月28日【火】

ニセ電話詐欺など900万円防ぐ

岡崎署 市内の3金融機関に感謝状

岡崎署は27日、3月下旬から4月上旬に発生した架空請求詐欺とニセ電話詐欺の被害を未然に防いだとして、宮崎郵便局(荻野厚夫局長)と蒲郡信用金庫岡崎南支店(福井太郎支店長)、碧海信用金庫上和田支店(森陽次郎支店長)に感謝状を贈った。山内和久署長は「普段から職員へ意識付けを行っていただいている成果。これからも被害防止にご協力ください」とたたえた。(横田沙貴)

宮崎郵便局では3月26日、近くの50代女性が情報サイトの利用料金として要求された現金200万円を「音楽CD」と偽ってゆうパックで東京都内の指定された場所に送ろうとした。荻野局長が調べると、詐欺事件に利用されている送り先として、警察庁から公表されていたため、局長は署員とともに女性宅を訪れ未然に防いだ。

蒲郡信金岡崎南支店の職員は4月2日午前、顧客の80代女性宅を訪ねたとき、女性から「仏壇を買うので、定期預金を解約して500万円下ろしたい」と依頼された。上司と一緒に事情を聞くと「甥から『財布や携帯電話が入ったカバンを落とした。現金が必要』と電話を受けた」と打ち明けられた。職員らは女性を支店に招き、署員と説得した。

またこの日午後、碧海信金上和田支店に80代女性が、友人の60代女性に付き添われて来店。友人女性によると、80代女性が「孫から『落としたカバンの中にお金などが入っていた。お金を貸してほしい』と電話があった」と現金200万円の払い戻しを求めていたことが分かり、支店に連れてきたという。

同署管内(岡崎市、幸田町)での今年の特殊詐欺被害状況は26日現在、21件約3,000万円。被害総額は少ないが、発生件数は昨年を上回る。特に、3、4月には岡崎市役所の職員をかたった還付金詐欺が8件あり、このうち5件はコンビニのATM(現金自動預払機)が悪用された。

その一方、同日現在で10件約2,000万円分の詐欺が防がれた。