東海愛知新聞バックナンバー

 4月12日【日】

始祖 松平家の再認識を

豊田で徳川家康公400年祭記念大会

徳川家康の薨去(こうきょ)400年に当たり、約1年間にわたって徳川家の始祖である松平親氏(ちかうじ)の事績を発信していく「徳川家康公400年祭記念大会」のオープニングセレモニーが11日、松平氏発祥の地である豊田市の松平郷で行われた。(今井亮)

セレモニーには、大会実行委員会を構成する豊田商工会議所、同市の関係者や松平、コ川両宗家、日光東照宮の稲葉久雄宮司ら350人が出席。「家康公400年祭(徳川家康公顕彰400年記念事業)」を展開している家康ゆかりの岡崎、浜松、静岡3市の市長や商工団体関係者らが同席した。

大会実行委員長を務める豊田商工会議所の三宅英臣会頭は「薨去400年の節目に松平家を再認識して郷土に誇りを持ち、観光振興を図っていきたい」とあいさつ。太田稔彦市長は「家康公が築いた礎の根源は松平氏の歴史であることをしっかり引き継ぎ、家康公に学ぶことを激動の現代に生かしていかねばならない」と述べた。

日光東照宮からは、徳川8代将軍・吉宗が江戸城(皇居)、同東照宮、上野寛永寺の3カ所に植えたとされる「楓の木」が記念に寄贈され、関係者の手で松平東照宮近くの駐車場に植樹された。