東海愛知新聞バックナンバー

 9月27日【土】
空道世界選手権

岡崎の加藤さん初出場

11月・東京で開催

空道の大道塾安城同好会に所属する加藤久輝さん(32)=岡崎市明大寺町=が、11月14〜16日に東京都の代々木第二体育館で行われる「第4回世界空道選手権大会」に初出場する。加藤さんは「空道はロシアが強い。目標は打倒ロシア、そして優勝」と意気込みを語った。(横田沙貴)

加藤さんは日本人で柔道家の父とフランス人の母を持つハーフ。パリの高校を卒業した2001年、トヨタ車体に入社し、ハンドボールチームで活躍。全日本メンバーにも選ばれたが、足首を故障し帰郷。パリの大学で学び、08年にフランス語の通訳として再来日した。

空道を本格的に始めたのは09年。仏・英語の通訳をしながら安城市内の道場で鍛え、めきめきと実力を付け、空道の全国大会で通算7度優勝。今年の国内大会で優勝し、世界選手権の切符を手にした。4月に名古屋市で行われた総合格闘技大会「HEAT」にも出場し、第2代総合ルール王者に輝いている。

得意技は利き腕からの左ストレート。ローキックとともに決め技になることもしばしば。

加藤さんにとっては初の世界大会。80カ国から約300人、270以下級は30人ほどの出場が予定されている。「ロシアに負けないために瞬発力と持久力のバランスが取れた体を目指します」と、稽古と筋力トレーニングを続けている。

空道
空手から派生した日本発祥の総合格闘技。打つ、突く、蹴る、投げや頭突き、顔面、急所への攻撃もできる。大会では選手の身長と体重を合算した「体力指数」で階級分けしている。185センチと長身の加藤さんは、体重を84.9キロに落とし270以下級(重量級)で世界に挑戦する。