東海愛知新聞バックナンバー

 6月14日【土】
県高校総合競技大会

岡崎工 個人と団体でV

情報技術科3年中村君、東海大会へ

県立岡崎工業高校の生徒3人が、5月24日に県立起工業高校で行われた「県高校工業教育研究会総合競技大会」の個人と団体で優勝した。電子機械組立競技の部で優勝した情報技術科3年の中村太一君は、8月18日に県立佐織工業高校で行われる東海大会に出場する。岡崎工高が同競技部門で優勝したのは4年ぶり6度目。(横田沙貴)

電子機械組立競技は、135分以内に電子回路の組み立てと、組み立て済み回路を使ったプログラミング問題6問に回答。回路のはんだ付けとプログラミング、作業態度が審査される。24人が出場。今年から出題傾向が変わり苦戦する選手が多かったが、中村君は100点満点で81.5点だった。

回路組み立ては、7センチ×9.5センチの大きさに0.2センチ間隔で穴が開けられた基盤にスイッチなどの部品をはんだ付けする。ミリ単位のミスで減点となる。

東海大会には愛知、静岡、岐阜、三重の4県から勝ち上がった代表9人が出場し、優勝者は全国大会へ駒を進める。東海地区の大会は全国的に技量が高いとされる上に、今年は岡崎で開催される技能五輪を踏まえた問題が出題される可能性があり、ハイレベルな戦いが予想されている。中村君は「目標は優勝」と意気込んでいる。

■2年生2人 来年へ意欲

機械デザイン科2年の堀田凪さんと冨永健斗君は機械製図の部で団体優勝。堀田さんは個人2位、冨永君は個人6位だった。

提示されたイラストと資料から寸法や形状を読み取り、90分以内に部品を製図する。団体戦はチーム2人の合計点で競った。

17校34人が出場。難易度が高い上に、今年から出題傾向の変化があり、選手たちは苦戦した。1人100点満点だが、0点の選手もいた。堀田さんは49点、冨永君は43点だった。

堀田さんは「優勝するとは思っていなかった」。緊張気味だったからで、リラックスしていたら「もっと良い作図ができたのではと思っています。来年は個人でも優勝したい」と話した。冨永君は「予想以上に上位だったけれど、寸法の書き忘れなどのミスが心残り。来年の目標は個人の優勝」と2人とも強い意欲を見せていた。