東海愛知新聞バックナンバー

 6月7日【土】
岡崎市議会一般質問

恐竜ジオラマ風に配置

東公園 自然の地形生かし整備

岡崎市議会6月定例会は6日、本会議を再開して一般質問を続行。鈴木雅子(無所属・共産)簗瀬太(自民清風会)大原昌幸(無所属)山崎憲伸(自民清風会)井手瀬絹子(公明)加藤学(民政ク)の6議員が登壇した。(山本浩禎)

簗瀬議員が、恐竜モニュメントの寄付の経緯と活用について質問した。

内田康宏市長は「昨年12月に、私が子どものころからお世話になっている方が市役所に私を訪ね、久しぶりの再会に話が弾んだ。その中で、展示動物が種類も頭数も減少し、新たな飼育動物の入手も困難となっている現状、東公園の新たな魅力の向上を動物だけに頼るのでなく、豊かな自然の地形を生かした公園整備ができないかと、私なりの考えを披露したところ賛同をいただき、ご寄付をいただく運びとなった」と経緯を説明。

今後の活用について「実物大のリアルな恐竜モニュメントを最新の学説に基づいて、各恐竜が生息していた世代ごとにジオラマ風に配置した『仮称・恐竜の森』を東公園内に整備し、その中で今回の恐竜モニュメントを活用できないかを、担当部局に検討するよう指示したところだ」と述べた。

■岡崎版レッドデータブック8月刊

また簗瀬議員は、昨年3月に作成した「岡崎市版レッドリスト」の概要と今後の活用について尋ねた。

山田康生環境部長は「絶滅の恐れのある種(絶滅危惧種Ⅰ類・Ⅱ類)として植物114種、動物98種、現時点での絶滅危険度は小さいものの、生息・生育条件によっては絶滅の恐れのある種に移行する要素を有する種(準絶滅危惧)として植物70種、動物96種など、合計で植物230種、動物224種を選定している」とした。

さらに、「昨年度、このレッドリストを基に市内で絶滅の恐れのある野生動植物種の現状を分かりやすく解説した『岡崎市版レッドデータブック』の原稿を取りまとめた。現在、このレッドデータブックを印刷しており、8月には完成の予定で、市内の全小中学校や図書館などに配布するが、一部は市民への販売も考えていきたい。一度絶滅した種は二度と元には戻らない。そうならない前に、このレッドリストの中で保護が必要と認める種については岡崎市自然環境条例に基づく『指定希少野生動植物』に指定し、本市の自然環境を守っていきたい」と答えた。