平成25年も残すところあと4日。岡崎市、幸田町の社寺では、正月の初詣客の受け入れ態勢を整えた。来年の干支「午」にちなんだ縁起物や甘酒などをそろえ、新しい年の到来を待ち構えている。主な社寺の年末年始の予定を五十音順に紹介する。 （竹内雅紀）

■初詣はどちらへ？

伊賀八幡宮（伊賀町、斎藤徳蔵宮司）

松平、徳川両家の氏神。31日は午前10時から年越しの大祓があり、日没後は本殿がライトアップされる。元日午前0時から破魔矢や熊手、絵馬などの縁起物が販売され、甘酒の接待も。同9時から歳旦祭。大寒恒例の「武者的神事」は20日午前10時から。

一畑山薬師寺（藤川町、大峠泰信管長）

境内にはジャンボ門松を設置。年越しの30分前から除夜の鐘突きがあり、年が明けると特別祈祷が始まる。良縁成就を願う独身者には、先着1500人に手作りのシジミ貝守りが配られる。また、5日には供え物の巨大な鏡餅が切られ、参詣者に進呈される。

岩津天満宮（岩津町、服部憲明宮司）

学問の神様・菅原道真を祭っている。大みそかの午後11時から除夜祭、元日午前0時に初祈祷。歳旦祭は同8時から、夜には甘酒の振る舞いがある。受験生が集まる進学祈願大祭は4、5、11〜13、18、19日。

宇頭山観音寺（宇頭町、澤親徳執事長）

県内唯一の京都・東寺の末寺。本堂内には多くの鏡餅が供えられている。元日午前0時からの法要の後に法話、甘酒の接待がある。また、初祈願者先着300組には開運招福のしゃもじが配られる。

岡崎天満宮（中町、伊奈徹宮司）

学業成就や病気平癒などを願う参詣者でにぎわう「学問の守り神」。31日午後10時から大祓式・除夜祭があり、元日は甘酒の接待が午前0時、元旦祭は同9時から始まる。

猿田彦三河神社（幸田町大草、高橋岩雄宮司）

「みちびきの道祖神」として親しまれている。初祈祷は元日午前0時、歳旦祭は午前11時から。甘酒の振る舞いが3日間あり、恒例となった詩吟の披露もある。

菅生神社（康生町、児玉隆司宮司）

岡崎最古の神社とも言われる松平家の祈願所。初祈祷は元日午前0時から、お汁粉のサービスもある。午後3時からは歳旦祭。御神酒の接待や開運招福の鈴払い、境内の開運稲荷へのろうそくや油揚げの奉納もある。

龍城神社（康生町、畔柳春雄宮司）

岡崎公園内に鎮座し、徳川家康と本多忠勝を祭神とする。元日午前0時から日近太鼓の演奏や甘酒、御神酒の接待。名物のうさぎ汁は約2000食分。絵馬付き破魔矢、おみくじなどは仮社務所で販売する。

六所神社（明大寺町、大竹いつき宮司）

徳川家康生誕時に産土神として拝礼があったとされ、江戸時代から手厚い保護を受ける。安産祈願者が多い。大みそか午後11時から参道にかがり火、元日午前0時から甘酒の接待がある。同11時から先着200人に宝船福まんじゅうを配布。古いお札をたき上げる「どんどまつり」は19日午後2時から。