東海愛知新聞バックナンバー

 5月11日【土】
1960年代の音源

内田修ジャズコレCD第1弾 19日発売

岡崎市は10日、内田修ジャズコレクションを活用したCD第1弾を19日から市図書館交流プラザ(りぶら)内で限定販売すると発表した。日本ジャズ界のトップミュージシャンが1960年代に演奏した音源を収録したCDは貴重な資料として注目されており、ファン待望の1枚だ。(竹内雅紀)

CDのタイトルは「内田修ジャズコレクション カタログVOL.01 60」。現在のジャズ界を牽引しているミュージシャンが基礎を築いたとされる60年代に、名古屋のジャズクラブや岡崎の内田さんの自宅、東京のシャンソン喫茶「銀巴里」で演奏した全6曲(51分50秒)を収録。

「ジャズの殿堂」入りを果たしたピアニスト秋吉敏子さんの「木更津甚句/THE VILLAGE」や、トランペット奏者日野皓正さんやピアニスト山下洋輔さんらがセッションした「HALATION」、「ZERO」など。

内田さんと親交が深いジャズピアニスト佐藤允彦さんが監修した。CDは中央が赤色、周囲が黒で、レコードを意識したデザイン。佐藤さんは「歴史的に価値があり、世に紹介すべき優れた演奏という観点から選曲し、当時のジャズを追体験できる構成にした」とコメント。今後は年代や人物にスポットを当てながら1年に1枚のペースで第5弾まで制作を予定している。

2,000円で限定1000枚。取り扱いは内田修ジャズコレクション展示室のみで午前9時から。電子メールやファクスでも注文が可能。問い合わせは、展示室(23―3100)へ。

「ドクタージャズ」として知られる内田さんは、国内外のジャズミュージシャンとの交流や若手ジャズミュージシャンの支援も行っており、平成5年に市に数々のジャズコレクションを寄贈。りぶら内の展示室で公開されている。市は文化的遺産としてアピールするために昨年度からCD化に取り組んでいる。