東海愛知新聞バックナンバー

 4月28日【日】
岡崎・子美博

手塚治虫展スタート

直筆原稿や愛用品など170点

おかざき世界子ども美術博物館で27日、企画展「手塚治虫展」が始まった。日本の漫画、アニメの基礎を築いた手塚治虫(1928―1989年)の代表作「鉄腕アトム」のテレビ放映開始50周年と、映画「ブッダ2」の製作開始を記念して開催。7月15日まで。

同館では平成3年以来、22年ぶりの手塚治虫展。直筆原稿や絵コンテ、愛用品など約170点が展示されている。世代を超えて愛された漫画家の作品をひと目見ようと、家族連れらが訪れた。

会場入り口にはアトムの人形や作品に登場するキャラクターが一堂に会した絵が飾られている。また、家族写真や愛用したベレー帽、筆記用具、アトムやジャングル大帝のカラー原稿などが、語られた言葉とともに並べられている。さらに、医学の道と漫画の道に迷った際の葛藤や、虫好きだったことからペンネームに「虫」を付けた秘話なども紹介。

8ミリフィルムで撮影された幼少期の様子、手塚流の漫画の描き方、昭和38(1963)年に初めてテレビ放映されたアトムの映像もあり、手塚ワールドが満載だ。

同市大平町の主婦牧野美雪さん(31)は「珍しい物ばかりでびっくり。思わず見入ってしまいました」と、長男の千尋君(5)とともに喜んでいた。

午前9時〜午後5時。月曜休館だが、祝日の29日、5月6日、7月15日は開館。高校生以上500円、小中学生100円。市内小中学生と障害者手帳所持者らは無料。問い合わせは、同館(53―3511)へ。