岡崎市上佐々木町の石工団地で20、21の両日、石の掘り出し市「第16回団吉くんまつり」が開かれる。岡崎石工団地協同組合（磯貝和汪理事長）主催。伝統産業の石製品や石工団地のことを広く知ってもらおうと、組合加盟の約60社が墓石や灯籠、インテリア小物製品などを特別価格で提供する。（竹内雅紀）
今年は五輪のような祭典を意識して4つのコーナーの語尾に「リンピック」の名称を付けた。
組合事務所付近では、石積みと石投げでの獲得ポイントに石製サイコロの目を乗算する石遊びゲーム「石リンピック」。ポイントによって団吉くんタオルやクリアファイル、駄菓子が当たる。
「食べリンピック」では、富士山の溶岩石をプレートにして、鶏肉を焼く。鶏肉は「団チキ」（団吉くんチキンの略）と称して販売。溶岩石は遠赤外線効果に優れており、柔らかくジューシーに焼けるという。
石工体験ができる「作リンピック」は人気のサンドブラスト、お面づくりなど。地図に添付された石製品8つの写真を手掛かりに石材店名を当てる「探しリンピック」もある。
ほかに、巨石曳きや巨石割り体験、灯籠の重量当て、餅投げなど盛りだくさん。昨年結成された少女ユニット「岡崎miso娘」は、ステージショーの中で団吉くんソングのダンスを披露する。
各事業所では石製品を定価より2、3割安く販売。1,000円分以上購入した人は松阪牛2万円分やビール1ケースなどが当たる抽選会に参加できる。大島健太郎実行委員長(30)は「石や団地のことを身近に感じてもらうための祭り。気軽に足を運んでほしい」と呼び掛けている。
午前9時〜午後5時。雨天決行。問い合わせは、実行委員会事務局（31―3823）へ。