東海愛知新聞バックナンバー

 10月20日【土】

トリプル選あす投開票

岡崎 有権者に最後の“お願い”

岡崎市長選、市議選、県議会岡崎市選挙区補選はあす21日、投開票される。市内を選挙ムード一色にしているトリプル選も残すところあと1日。各陣営は市内各地で最後のお願いにと駆け回る。

前「日本一愛知の会」県議の園山康男氏(47)=公明支持=と前自民党県議の内田康宏氏(59)=自民推薦=の無所属新人2氏による一騎打ちとなった市長選は大激戦。

園山氏は大村秀章知事や柴田紘一前市長らの支援を受けながら選挙戦を展開。知名度不足を補うために街頭活動を重視し、新文化会館構想の推進や第二市民病院の建設検討、都市型ホテルの誘致などを訴え、有権者への浸透を図っている。

支持の公明、推薦の連合愛知の組織票固め、一部保守系市議の地盤での票の掘り起こし、浮動票の獲得も狙っている。20日は大村知事が応援に駆け付け、支援を呼び掛ける。

内田氏は県議7期26年の実績と経験をアピール。市議、県議候補との合同個人演説会や街頭で、観光産業都市の活性化、乙川・矢作川の水辺空間を生かしたまちづくり、生活密着の医療・福祉・教育などを訴える。

地域割りがあった県議選と違い、市内全域をくまなく回り、保守の地盤固めに力を入れる。19日には安倍晋三自民党総裁が異例の岡崎入り。自民支持層を引き締め、無党派層へ支持を呼び掛けた。

両陣営とも「五分の戦い。最後まで分からない」と戦況を分析しており、最後の力を振り絞る。

新人4氏の争いとなった県議補選(被選挙数2)は自民対無所属の構図。梅村順一(54)、中根義高(40)両氏は自民支持層の票固め、中川博登(34)、鈴木雅登(42)両氏は非自民票や浮動票の獲得に動いている。

定数37に45人が立候補した市議選も混戦。各候補者は地元学区を中心に票集めに必死になっている。(竹内雅紀)