東海愛知新聞バックナンバー

 10月12日【金】
パワーリフティング一般女子

上田さん72キロ級で日本一

岡崎のジムに通いトレーニング

岡崎市八帖北町のパワーリフティングジム「ちからこぶGYM」(オーナー・福田康宏さん)に通う名古屋市職員の上田早穂さん(32)が、日本パワーリフティング協会主催の「第17回ジャパンクラシックパワーリフティング選手権大会」の一般女子72キロ級で325キロを記録し、優勝した。同階級で日本一となった上田さんは日本代表の1人として、12月にインド・コインバトール市で開かれるアジア大会に出場する。(今井亮)

パワーリフティングを始めてわずか1年半での快挙。当初は「健康のために」と名古屋市内のジムに通っていた。

転機は今年6月に出場した同市のオープン大会。315キロの記録で優勝したが、会場で大会運営を手伝っていた福田さん(41)に「もっと伸びる」と素質を見込まれ、ちからこぶGYMへの入門を誘われた。

ジムが変わって約5カ月。毎日、上田さんは勤務を終えてからジムに通い、最低4時間はトレーニングに励む。福田さんは「納得できるまで打ち込む練習量は圧巻。決めた事はやり遂げないと気が済まない性格なのでしょう」と見守る。

ジャパンクラシックパワーリフティング選手権大会の上位入賞者にはアジア大会をはじめ、来年6月にモスクワで開かれる世界大会への出場権が与えられた。上田さんは「力を試したい」とアジア大会への出場を決め、世界大会も視野に入れている。

「ジムの仲間が家族のようにサポートしてくれ、気兼ねなく練習できる環境です」と上田さん。目前のアジア大会に向けて「表彰台に上がることが目標」と意気込む。

福田さんは「『トレーニングは頑張る、大会は楽しむ』精神を忘れずに臨んでほしい」とエールを送る。