東海愛知新聞バックナンバー

 7月15日【日】
おかざき世界子ども美術博物館
企画展「ミラクルワールド万華鏡」

■光と鏡の不思議な世界

アートとしても注目

おかざき世界子ども美術博物館で14日、企画展「ミラクルワールド万華鏡〜キラキラ耀(かがや)く光の宇宙へ」が始まった。訪れた人たちは光と鏡による幻想的で不思議な世界に引き込まれていた。9月23日まで。(竹内雅紀)

■「とってもきれい、楽しいな」

万華鏡は1816年にスコットランドの物理学者によって発明され、江戸時代の日本にもその3年後には伝えられたとされている。紙製筒状の万華鏡は玩具として広く世界中で親しまれているが、近年ではアートとしても注目されている。

会場には国内外の芸術家が作った約80点を展示。1895年にフランスで発売された立体組み立て式や江戸時代に国内で作られた「錦繍靉靆鏡(きんしゅうあいたいきょう)」などの古いものから、振動や音に反応して模様が変わる最新型の「からくり万華鏡」までが並ぶ。鍵盤を弾くと色が変わるドレスや小型の障子を開けると童話「鶴の恩返し」が始まるユニークな作品もある。

多くの家族連れはファインダー越しの輝かしく美しい世界に「きれい」「面白い」「宝石箱みたい」などと感想を漏らして、見入っていた。岡崎市男川小4年の原田直弥君(9)は「万華鏡を見るのは初めてでした。とてもきれいで、楽しかったです」と満面の笑みで話していた。

午前9時〜午後5時30分(9月から午後5時まで)。大人300円、小中学生100円。障害者手帳所持者と市内の小中学生は無料。休館日は、7月17日、8月20日、9月3、10、18日の5日間。7月21日と8月19日にはワークショップもある。問い合わせは、同館(53―3511)へ。