東海愛知新聞バックナンバー

 7月10日【火】
岡崎で初導入

■りぶら 広告提案型情報案内システム

市の運用費負担ゼロ

岡崎市は7月から、市図書館交流プラザ(りぶら)に広告提案型情報案内システムを初めて導入した。このシステムは、歳入事業と歳出事業を同時に募集する手法。広告設置スペースを有償で貸し、その収入で館内の情報案内表示システムの運用費を賄う仕組み。実質的に市の負担額はゼロ。県内では名古屋市などが既に導入している。

2月に公募したところ、NEC東海支社と広告代理店・宣通(いずれも名古屋市)が共同提案で応募し、採用された。館内には情報案内モニターが4カ所、広告スペースはモニター真下の4カ所と1階ホール前の2カ所の計6カ所。広告パネルは最大B1サイズ(縦111センチ、横81センチ)。契約期間は平成29年3月29日まで、契約額は224万7,000円。

システム導入により、46の案内モニターをNEC製に替えたことで機能性が向上。会議室などの各部屋利用状況とイベント情報、テロップがひと目で分かる表示になった。以前は、利用状況が大きく表示され、一定の時間が経過すると自動的にイベント情報へ切り替わっていた。このため、「必要な情報を得るのに2〜5分間、画面の前で立ち尽くす人もいた」(文化活動推進課)という。モニター下に新たに設けられた広告スペースには、宣通が募集した広告主6社の広告が掲示されている。

■他施設で活用も

同課は、空きスペースの有効活用や宣伝効果、表示方法改善による利用者の満足度向上などを挙げ、「メリットが大きい」と分析。今後は、案内表示モニターがある他施設でも活用できる可能性があり、期待感が膨らんでいる。(竹内雅紀)