東海愛知新聞バックナンバー

 6月17日【日】

■アジサイの花見ごろ

幸田の本光寺 境内に1万本

「三河のあじさい寺」として有名な古刹、幸田町深溝の本光寺でアジサイの花が見ごろを迎えた。境内はアジサイを目当てに訪れた多くの人でにぎわっている。今年は例年より1週間ほど開花が遅れたが、ここ数日で花が色づき始めた。今月いっぱい楽しめるという。(横田沙貴)

境内のアジサイは40年前から植えられ始め、現在約15種1万本。山門に至る参道や、境内の至る所で色とりどりのアジサイが咲いている。

16日は雨が降る中、多くの人が詰め掛けた。境内には、アジサイにカメラを向けるカメラマンや“カメラ女子”の姿も多く見られた。またこの日はJRさわやかウオーキングが開催され、JR三ヶ根駅から出発した参加者は、アジサイを楽しみながらひと休みした。

名古屋市から訪れた30歳代女性は「建物と相まって、和の雰囲気がとてもいい。写真の撮りがいがあります。機会があればまた来たいですね」と笑顔だった。

副住職の鶴田悟裕さんは「寺ならではの情緒を感じながら、アジサイを楽しんでほしい」と話していた。

同寺では「本光寺紫陽花まつり」が開かれている。期間中は、地元農産物の販売や、宝物館の一般公開が行われている。

宝物館には深溝松平家の調度品や、同寺の墓所から出土された副葬品などがある。拝観料300円。午前10時から午後3時まで。30日まで。月曜休み。