東海愛知新聞バックナンバー

 6月14日【木】
ロンドン五輪陸上代表

■中京大 岡崎城西高校出身の中村・山本・市川選手

喜び、抱負を語る

ロンドン五輪陸上競技の日本代表に決まった中京大の中村明彦(21)、山本聖途(20)、市川華菜(21)の3選手が、豊田市貝津町の同大豊田キャンパスで合同記者会見を開き、喜びと抱負を語った。3選手とも岡崎城西高校の卒業生。(竹内雅紀)

中村選手は混成十種競技が“本職”だが、五輪には日本選手権で2位になった400メートルハードルで選出。「まさか自分が選ばれるとは思っていなかったので実感が湧いていない。(記者会見を通して)事の大きさに気付いてきた」と語り、「自己ベストを更新して1本でも多く走り、楽しみたい」と目標を述べた。

山本選手は棒高跳び日本記録保持者の沢野大地選手を破っての五輪切符。「ピークをうまく合わせることができた。数少ないチャンスなので本番でも誰よりも高く跳びたい」と初の海外試合にも前向き。「名前(聖途)の由来は『聖火台に向かって一途に』。夢がかなった」と満面の笑みで話した。

市川選手は昨年の世界陸上のリレー代表にも選ばれたスプリンター。五輪も400メートルリレーの候補に選ばれたが、出場資格となる世界ランキング上位16チーム(国)の確定が7月2日。今のところランクインしているが「やることをやって結果を待ちたい」と気を引き締めている。日本選手権では100メートルで予選落ちだったが、200メートルでは2位。「メンタルのコントロール方法を学べた」と振り返った。

3選手とも同じ高校の出身とあって「心強くて、安心できる。リラックスして普段通りに臨めると思う」と利点を挙げた。中村、山本両選手は岡崎市、市川選手は豊田市出身。