東海愛知新聞バックナンバー

 4月28日【土】

■昭和レトロ 幸田駅前銀座

あすオープン
「食」がテーマの商業施設
隣接の市民も「ご利用を」

JR幸田駅前に29日、食をテーマにした専門店が集まる商業施設「幸田駅前銀座」がオープンする。昭和30年代の「まち」をモチーフに“幸田らしさ”を前面に押し出す意匠が随所にちりばめられている。

約1320平方メートル(約400坪)の敷地に、屋根がとがった三河木綿の機屋を模した店舗や、昭和30年代に流行した文化住宅、農機具小屋をモチーフにした店が並ぶ。

外壁や屋根などの色に、それぞれ隣接する店舗に使われている色を使い、さりげない統一感を見せる。駐車場は約70台分。町などは、幸田駅利用者以外にも乙川以南の岡崎市民、矢作川以東の西尾市民にも日常的に利用してほしいと話している。

また、広場などには枕木を敷き、外装に木を使って、木と関わりの深い幸田を表現した。施設内には、町内でも見られるモクレン、アカシアなどの木を植えた。

自家製天然酵母パン、セレクト食料品、フルーツパーラー、食料品と地産地消レストランがオープン。同町の農産物も取り扱う。また、フルーツパーラーに隣り合った「黒小屋」は、展示会やチャレンジショップなどとして貸し出し、広場では不定期にフリーマーケットや手作り市などの会場としても活用する。

仕掛け人の街づくりプロデューサー・石黒靖敏さん(52)は「駅前銀座は交流の象徴です。広場を中心に各店舗が連携。商工会や隣接する幸田駅前発展会の商店街とも連動し、地域活性化の核にしたい」と狙いを話す。

29日はオープニングイベントとして、ギタリストのトム兼松さんと、ベーシストのポール・ジャクソンさんが広場や店内などでミニライブを随時開催。午後1時からは菓子投げを行う。

町の区画事業として整備され、幸田駅前地区Aブロック共同ビル建設組合が事業主体となっている。