東海愛知新聞バックナンバー

 4月13日【金】

■ゲンジボタル幼虫放流

岡崎市河合中 6月ごろには乱舞を期待

岡崎市河合中学校は12日、岡崎ゲンジボタル幼虫放流式を、同市茅原沢町の男川河川敷で開いた。

同校では昭和43(1968)年から、学区住民らで組織する「岡崎ゲンジボタル河合保存会」と協力し、国指定天然記念物の岡崎ゲンジボタルの幼虫を毎年放流している。

校内にはゲンジボタルの飼育室や、餌になるカワニナの養殖池などの設備が整っており、自然科学部が中心になって育成。また昨年度から1年生が自分の手でゲンジボタルを育てる「マイホタル活動」を開始した。

放流式には、全校生徒のほか、中安正晃副市長、坂井一志市議会議長ら来賓と、同保存会会員ら約100人が参加。ゲンジボタルの幼虫約300匹とえさのカワニナを全員で放流。今後も幼虫の生育状態を見ながら放流していく。

中には現2年生がマイホタル活動で育てたホタルもいた。2年の柴田杏花さん(13)は「自分たちが育てたから、放流するのは少しさみしいけど、6月に元気に育った姿が見られるとうれしいです」と話した。ホタルは6月ごろから見られる。(横田沙貴)