東海愛知新聞バックナンバー

 1月28日【土】

■「大人の仕事」児童が体験

愛宕小 三河仏壇
生平小 警察官

岡崎市愛宕生平両小学校で27日、三河仏壇の職人技と警察官の仕事を学ぶ授業が行われた。児童らは大人が見せる技に目を輝かせていた。(竹内雅紀)

愛宕小では、4年生18人が仏壇の錺(かざり)金具(彫金)づくりを体験。三河仏壇振興協同組合の村井義幸さんと小瀧昌さんが講師となり、伝統工芸品の三河仏壇の概要を説明した。鑿(のみ)と槌(つち)の使い方や彫り方(打ち方)を一通り教えた後には、児童らが五円硬貨の原材料でもある真鍮(しんちゅう)板(9センチ四方)に下絵を写して、輪郭を勢いよく打っていった。

教室内には「トントン、トントン」と高い音が鳴り響き、児童は「手が痛いけど楽しい」と言いながらも表情は真剣そのもの。葵の紋やサッカーボール、アニメのキャラクターなどが徐々に浮かび上がっていった。村井さんは「子どもたちにものづくりの楽しさ、難しさを知ってもらえたと思う」と満足げだった。

生平小では、岡崎署員5人による「警察官の仕事学習会」が開かれた。3、4年生28人は県警本部通信司令室からの激励メッセージを受けた後、パトカー内にある備品や道具の説明を受けた。さすまた、アルコール検知器、防弾チョッキや手錠、警棒などさまざまなアイテムが出るたびに「テレビで見たことがある」と興奮気味。パトカーに乗車したり、重量300キロの白バイのサイレンを聞いたりもした。

署員らは「学校に決まりがあるように、道路で走る時などにもルールがあります。きちんと守りましょう」と呼び掛けた。

女子児童が女性署員を質問攻めにする場面もあり、「すごく勉強になった。将来は婦警さんになりたい」という児童もいた。


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