東海愛知新聞バックナンバー

 1月19日【水】

竹炭を消臭剤に

岡崎「希望の家」通所者が袋詰め

岡崎市欠町の福祉の村内、知的障害者通所施設「希望の家」で、竹炭を使った消臭剤「竹炭の竹ちゃん」を作り始めた。NPO法人おかざきの自然環境を考える会(石原明夫理事長)から無償提供される竹炭を、利用者が水洗いしたあと乾燥させ、袋詰めにして1袋100円で販売する。(大津一夫)

■NPOが材料を無償提供

考える会は、会員の根石学区西部長栄クラブのお年寄りを中心に、東阿知和町に設置した窯に月1回集まり、竹林から切り出した竹を炭にする環境保全活動をし、健康づくりにも寄与している。

希望の家では、クルマの部品作りや雑誌の付録の袋詰め作業を行っているが、2年前のリーマンショックで仕事は激減。最近になってやや回復したものの、以前のような受注はないという。

昨年12月、考える会が美合町の市高年者センター岡崎に竹炭を寄贈したことを、市福祉事業団を通じて知った希望の家の次田まり子館長は、通所者の作業の1つにできないかと、同会と交渉。竹炭が定期的に無償提供されることになり、昨年末から通所者が作業を行い、職員が1袋約70グラムに計量している。

次田館長は「不況に左右されない安定した仕事ができて、とてもうれしい。利用者の励みになります」と話す。「考える会」の石原理事長も「利用者の励みになってくれれば私たちもうれしい。頑張ります」と張り切っている。

■1袋70グラム100円

「竹炭の竹ちゃん」は、冷蔵庫、げた箱の消臭剤として利用できる。岡崎中央総合公園武道館で2月18日に開かれる市社会福祉大会で参加者に記念品として配られ、その後は1袋100円で、同事業団が管理する高年者センターや地域福祉センターなどで販売する。


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