東海愛知新聞バックナンバー

 8月5日【木】
岡崎市美術館
岡崎市日中友好協会10周年記念写真展

「周恩来と日本」

国交正常化への歩み貴重な160点で

岡崎市日本中国友好協会(伊藤公正会長)の設立10周年記念写真展「周恩来と日本」が4日、岡崎市美術館で始まった。中国駐名古屋総領事館の高軍領事もテープカットに加わり開催を祝った。同展は昨年、中国の建国60周年を記念して東京で開催された内容をそのまま展示した。8日まで。(岩月健)

写真展では、昭和47(1972)年の日中国交正常化交渉で、当時の田中角栄首相と歴史的調印を行った中国の初代首相周恩来(1898―1976年)の幼少期や日本留学時代の記録、国交正常化に向けて日本の政財界人と交流する様子など貴重な約160点を展示した。

開幕を待って入場した50代の男性は「中学、高校、大学と卓球を続けてきたのでピンポン外交という言葉が懐かしく、後藤ナ二さん(故人、当時の日本卓球協会会長・愛知工業大学学長)と周首相が握手している写真を見て感無量です」と丁寧に見ていた。

開幕式には高軍領事、岡崎温・愛知県日中友好協会専務理事、太田進造・岡崎市国際交流協会会長、小屋裕正・岡崎市市民文化部次長、齋藤眞澄・岡崎商工会議所専務理事らの来賓はじめ、約50人が参加した。

伊藤会長は「上海万博も開催されているこの時期に、日中友好の基礎を築いた周首相の写真展が開催できるのはまことにタイムリーで、多くの人に来場していただきたい」とあいさつした。

■高領事ら6人テープカット

高領事は「中日交流の流れを知るうえで適切な写真展です。若い人たちに見ていただき、中日友好の重要性を理解してほしい」と開催を祝った。続いて伊藤会長ら6人がテープカットした。


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