東海愛知新聞バックナンバー

 7月15日【木】

境内に「おかげさま時計」

岡崎・浄光寺
正午になると「仏讃歌」

岡崎市中島町本町の浄土真宗大谷派浄光寺にこのほど、正午になると仏讃(さん)歌が流れる木製時計が設置された。同寺関係者は「いろいろな人に聞いてもらい、やすらぎと癒やしを感じてもらいたい」と話している。(竹内雅紀)

1461年創建の同寺にヒノキ製の「おかげさま時計」が設置されたのは今月12日。台座を含めた高さは約3.5メートル。正午になると仏讃歌「恩徳讃」のメロディーが3分間流れる。最初の1分半は昔から親しまれている曲調、残りはコーラス向けにアレンジした曲調になっている。墓参りで同寺を訪れた人たちが立ち止まって聴き入ったり、合掌したりしている。

時計設置は、3年前から構想があった。西尾市内の防災放送で夕方に流れる「夕焼け小焼け」をヒントにして「境内に仏様の歌(曲)を流して、訪れた人に心のやすらぎを与えたい」と思い立ったのがきっかけ。設置費300万円のうち、約7割はその趣旨に賛同した檀家ら有志の寄付で賄われた。

当初、名称は「やすらぎの時計」の予定だったが、さまざまな人や物に感謝するという意味を込めて「おかげさま時計」にした。「寺は暗いイメージがある。これを機に皆さんのよりどころとなるような明るくて楽しい場所になれたら」と期待を込めている。

市天然記念物の 「ハマボウ」咲く

境内には岡崎市の天然記念物に指定されているアオイ科の落葉低木「ハマボウ」がある。現在、黄色の花をつけ、見ごろを迎えている。20日ごろまで楽しめるという。


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