東海愛知新聞バックナンバー

 5月1日【土】

8、9日 神明宮大祭

岡崎 お囃子の練習で祭りムード

豪華な8台の山車が引き回される岡崎市元能見町、神明宮(加藤和子宮司)の大祭が8、9の両日開かれる。氏子の各町内では夜になると、子どもたちが練習する祭り囃子(ばやし)の太鼓や笛の音があちこちから聞こえ、祭りムードを盛り上げている。(大津一夫)

■大年番は元能見北町

年間を通じて行事を取り仕切る今年の大年番は元能見北町(浅井光也氏子総代)。同町では4月19日から神明宮境内でお囃子の練習が始まった。

参加しているのは小学校5、6年生の14人。締め太鼓、「大どろ」と呼ばれる太鼓、横笛、当たり鉦(がね)などで、「きせん」「たんぜん」「徳川」「追い廻し」の4曲を練習。「イーヤ」「ハーオ」という元気な掛け声が、練習場の外まで聞こえてくる。

今年初めて参加した5年生の男子は「簡単そうに思ったけれど、難しい。覚えるのが大変ですが、当日は山車の中で演奏するのが楽しみ」と目を輝かせていた。

女子は「乙女の舞」を披露。6年生を中心に、5年生、4年生を含む24人は、「もっと腕を高く」「足をそろえて」と指導を受け、熱の入った練習が続く。

■山車の「宮入り」クライマックス

江戸時代中期から続く神明宮の大祭は、岡崎三大祭りの1つとして知られる。

氏子は、元能見北町▽能見北之切▽能見中之切▽能見南之切▽材木1丁目▽材木2丁目▽松本町▽元能見中町▽元能見南町▽城北町▽柿田町―の11町。

8日は午前9時30分、8台の山車が神明宮境内から引き出される。午後1時30分から、神楽殿で「乙女の舞」が披露される。5時過ぎには神明宮南の四辻に8台の山車が集合する。

9日は午前8時から、ご神体を神輿(みこし)に移して11町内を回る「渡御」の神事がある。午後0時30分から各町内を山車が引き回され、山車の前で子どもたちが手踊りを披露する。

7時20分ごろ、クライマックスの「宮入り」が始まる。山車の提灯(ちょうちん)に明かりがともり、境内に集結した山車の舞台で奉納の舞が行われる。

境内では両日とも、スタンプラリー、ビンゴゲームなどのイベントが催される。9日には午後3時30分、城北中学校オーケストラ部の演奏もある。


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