東海愛知新聞バックナンバー

 2月13日【土】

床上浸水 道路冠水
女性が流された…

「八月末豪雨」で功績顕著
岡崎市連尺消防団に表彰旗

岡崎市連尺消防団が、一昨年の八月末豪雨の際に消防団活動で全力を尽くした功績などで、優良消防団として財団法人日本消防協会から表彰旗を受章した。県内で受章したのは同消防団と名古屋市日吉消防団の2団体。連尺消防団長の表具店経営杉浦利作さん(58)=同市八帖北町=と、副団長の建築業中根高治さん(58)=同市八幡町=は12日、柴田紘一市長に受章を報告した。(今井亮)

八月末豪雨の猛烈な雨に見舞われた29日未明、幹線道路が冠水し出したことから団員58人を緊急招集した。

既に床上浸水が始まっていた家屋の排水作業を手伝い、国道1号と248号が交差する八帖交差点では、冠水のため立ち往生したトラックなどの交通整理に当たった。

我が家被災も率先して参加

午前6時まで続いた交通整理を終え、団員が巡回中に伊賀川沿いに住む女性の家が濁流で崩壊。女性が行方不明になったとの連絡を受け、女性の捜索にも従事した。

消防団活動には、床上浸水の被害に遭った団員も率先して参加した。杉浦さんと中根さんは「あの豪雨では全員が一致団結しました。『困っている人がいたら助ける』という意識の向上につながりました」と振り返る。

団員は40代〜60代と、他の消防団に比べ高齢化が進んでいる。ビルの建ち並ぶ康生地区も管轄内にあり、杉浦さんは「後継者の育成に力を入れ、安全な街を目指したい」と決意を新たにしていた。


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