東海愛知新聞バックナンバー

 9月6日【日】

■岡崎の2点が優秀賞

全国視聴覚教材コンクール
応募作品すべて入賞

岡崎市現職研修委員会の教員で構成する自作教材制作委員会と視聴覚ライブラリーが共同制作したビデオ(DVD)教材作品5点すべてが、「平成21年度全国自作視聴覚教材コンクール」で入賞し、うち2点は優秀賞を受賞した。優秀賞の2点は、小学5年生向けの「菜の花が環境を守る」(小学校部門)と中学3年生向けの「酒蔵を守る〜女性藏人の挑戦」(中学校部門)。中学3年向けに制作された「菌のはたらき」(理科)、「地域のために何ができるか〜鋳物メーカーの挑戦〜」(社会)、「Joyful English Water Miso Girls〜徳川家康杯にかける青春〜」(英語)は、いずれも入選した。

「菜の花が環境を守る」(社会、8分55秒)は、食用油をはじめ、油かすを利用した家畜の飼料や肥料、廃油を再利用したバイオディーゼル燃料、石けんと循環利用されている菜種を特集した。

菜の花の栽培に取り組む人や菜種を食用油に精製する太田油脂(同市福岡町)に焦点を当て、高品質な菜種油の製造をはじめ、給食センターから出る廃油をバイオディーゼル燃料に再利用する過程を紹介。身近な菜の花から始まった資源の循環活動で、環境保護に対する意識の向上を訴えている。

「酒蔵を守る〜女性藏人の挑戦〜」(社会、13分26秒)は、古くから女人禁制とされてきた酒造りの世界で、柴田酒造場(同市保久町)に飛び込み、活躍している“女性藏人”を取り上げた。

男性中心の職場での苦労や努力を経て、現在は同社の銘柄の1つを任されるまでになった。女性を採用した社長は「男性の観点にはない、彼女の感性で多くの客層に日本酒が好まれるようになれば」と期待を込める。

出産を控えた女性は今年、酒造りの一線から退くことになったが、「子育てと両立して酒造りを続けたい」という女性の思いを周囲もバックアップ。女性が働く職場の環境整備を紹介している。

コンクールには小学校(幼稚園を含む)34点、中学校14点、高校6点、社会教育59点の4部門合わせて、全国から113点の応募があった。


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