東海愛知新聞バックナンバー

 2月5日【木】

県道市場福岡線7日開通

周辺の渋滞緩和に期待
全長1キロ、着工から7年
岡崎市

県道岡崎幸田線と同安城幸田線を結ぶ「県道市場いちば福岡線」が7日午後2時から供用開始になる。着工から開通まで7年かかった全長1キロの新道は、周囲の交通渋滞緩和やJR東海道線の東西区域の連絡が便利になるなど大きな期待が寄せられている。

市場福岡線は、岡崎市の上地学区と福岡学区を結ぶ。片側2車線通行で、JR東海道線の上を通過する「上地跨線橋」(50メートル)を含む高架橋が187.5メートルにわたって架けられている。高架橋部分は両側に7.5メートルの側道がある。総事業費は約76億円。工事は平成14年度から始まった。

新道の約200メートル北を走る旧「市場福岡線」が片側1車線のため混雑、JR東海道線を横切る岡崎刈谷線も激しい交通渋滞を引き起こしていることから、JR線の東西をつなぐ新たな道路としてドライバーの関心は高い。

着工当初は、平成20年3月の開通予定だったが、安倍内閣時の補正予算で建設費が増額されたため、計画していた片側1車線から同2車線化に変更。20年12月に完成の予定がずれ込んだ。さらに、昨年4月の道路特定財源の暫定税率期限切れと8月末豪雨の影響で工事に遅れが生じ、開通は当初より約1年遅れのこの時期になった。

新道沿いの福岡小学校では、3月末まで学校関係者や保護者らが、学校付近の交差点に立ち、交通状況を監視しながら、通学する児童の安全を守る。旧道沿いにあった商店街では新道開通による交通量の減少で、売り上げへの影響が懸念されている。

開通式は午前10時から。式典後、周辺学区の住民らが開通前の道路を歩く「フリーウオーキング」が行われる。


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