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東海愛知新聞

豊かな心育む教育実践

研究成果発表に500人
3つのテーマで分科会も
岡崎市東海中

 岡崎市教育委員会から三年間の研究委嘱を受けた岡崎市東海中学校は22日、同校で「豊かな心を育はぐくむ―笑顔でチャレンジ」をテーマに研究発表会を開いた。
 あいにくの天候にもかかわらず県内外から約500人の学校関係者が集まり、全校16学級で公開された授業を参観したり、テーマ別の分科会で議論を深めたりした。
 同校は生徒の豊かな心を育てるために、生徒活動を充実させる「スマイル」、学習意欲を高める「チャレンジ」、家庭・地域・学校が協働する「ハートフル」の三本柱で研究を進めた。
 「ハートフル」活動では、生徒が家庭や地域の人と同じ目的を持って活動する場を設けることで他者への思いやりを育てようと試みた。一年生が夏休みに行う「わくわくファミリーデイ」は家族にも参加を呼びかけ、護身術、3B体操、水鉄砲作りなどを体験した。
 2年生は学級活動の時間を使って芸術、文化、芸能にふれる「カルチャーてんこ盛り」を企画。地域の人材「六ちゃん」(じいちゃん、ばあちゃん、とうちゃん、かあちゃん、にいちゃん、ねえちゃん)を講師に依頼して成果をあげた。
 この日、「日本文化にふれよう」をテーマに茶道を勉強してきた2年1組は、教室に立礼席を設けお点前を披露して参観者を接待した。“六ちゃん”の1人として指導にあたった鈴木美夜子さんは「お稽古けいこを重ねてきたので、今日はリラックスして楽しそうです。これがきっかけで茶道に親しんでくれたらうれしい」と生徒たちの活動に目を細めていた。
 全体会で江村力教育長は「全校一丸となって研究にあたり委嘱に応えてくれた。今後に期待します」と激励した。また、坂井節校長は「多くの皆さんのおかげで、生徒の自他をいつくしむ心を育てる、この研究を進めることができた」と謝辞を述べた。

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